近年、いつ起きてもおかしくないとされている南海トラフ地震ですが、地震というのは事前に発生時期を予知することが極めて難しく予測することが困難のようです。
しかし、2022年の11月に起きると予言しているジュセリーノ・ダ・ルース氏や、2025年に70mに及ぶ大津波が発生すると漫画家でもあるたつき諒先生が予言していることから2022年11月か或いは2025年7月に起きるのでは??と、
一部の間で言われているようですが、過去に起きた南海トラフ地震の前兆から考察した結果では2025年の可能性はそこまで高くはないようです。
なので、今回は過去のデータを基に南海トラフ地震が起きるときの前兆がどのような状態になるのか。そして、いつ発生しそうなのかをお伝えしていきます。
過去3回の南海トラフ地震時の隆起量でいつ起きるかを予測

次のグラフは過去に起きた南海トラフ地震時に室津港の地盤がどれからい隆起したのかを指しています。

解説 | 日本語: これは過去に起きた南海トラフ地震、1707年10月28日の宝永地震、1854年12月24日の安政南海地震、1946年12月21日の昭和南海地震時の高知県の室津港の隆起量をもとに次に起こるであろう地震までの発生間隔を求め予測モデルである。その結果は昭和南海地震から88.2年後と算出され、2035年初頭となる。この予測モデルには問題点があると指摘されているが、逆に否定するだけの情報もない。 |
このままグラフの通りに南海トラフ地震が起きるとすれば、2035年前後と予測でき早くても2030年と捉えられるので、今から10年後辺りといったところでしょうか。
昭和南海トラフ地震時の地盤の状態でいつ起きるか予測

静岡県の先端にある御前崎付近の地盤は年々、沈降する傾向にあったのですが、次第に地盤の沈降は止まり昭和南海トラフ地震発生をする10年前の前兆では、逆に地盤が隆起していたことが分かりました。
加えて、2022年現在の御前崎付近の地盤はというと、沈降し続けているようです。

なので、昭和南海トラフ地震の時と同じような前兆で南海トラフ地震が起きるとなれば、今から約10年間は安泰と言えるかもしれません。しかし、あくまでも予測なので油断は禁物です。
昭和南海トラフ地震前に三重で群発地震発生

昭和南海トラフ地震が起きる100日前に三重で群発地震が発生していたことが分かりました。
その他にも、1854年12月23日に起きた安政南海トラフ地震(死者数2000~3000人)が起きる前兆として、約6か月前の1854年7月9日にマグニチュード7(死者数1800人)に及ぶ伊賀上野地震が発生しています。

このことからも、南海トラフ地震が起きる前兆として、
- 小規模な群発地震が多発
- マグニチュード6~7クラスの大きな内陸地震が発生
すると言えるかもしれませんが、これは参考までにしておきたいところです。
大きな地震がいつ起きるかはスロースリップ現象を見れば早い!?

スロースリップ現象とは最近の研究で一番注目を集めている現象です。
このスロースリップとは、名前の如く「ゆっくりとスリップしていく現象」のことで、通常の地震前の動きと比べ「断層のズレが極めてゆっくりと生じる」現象のことを言います。
なので、スロースリップ現象が我々が住む断層で起きたとしてもコンピュータ上では震度として記録に残りますが、我々人間の体感では気付けないのがほとんどのようです。
このスロースリップが起きた後に起きた大地震の中に
「2011年9月11日に起きた東日本大震災」も含まれます。
スロースリップが起き地震が発生するまでの動きに関しては
これまでゆっくりと断層同士にズレが生じていたのが
突然、動きがピタッと止まってから、やがて地震が起きるようですが、大地震の前に必ずスロースリップ現象が起きるとは限りません。
しかし、南海トラフ付近で、このスロースリップ現象が起きた場合に気象庁は
「南海トラフ地震臨時情報」として公に注意を呼び掛ける態勢がなされているようです。
常日頃から、気象庁の情報は取得できるようにしておくと良いのではないでしょうか。
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